樋口達哉さんテノールリサイタル

11月7日、二本松市立安達中学校主催の芸術鑑賞教室として、同校出身で二本松観光大使も務める樋口達哉さんのテノールリサイタルが開かれました。

樋口達哉さんは、同市油井小学校・安達中学校出身。福島東高校を卒業後、武蔵野音楽大学、同大学院を終了後イタリアヘオペラを学ぶために留学し、アルバイトなどをしながら本場でオペラの勉強をし、ミラノ・スカラ座、メトロポリタン歌劇場弦楽団と共演。

ミラノ大聖堂やヴァチカンでもコンサートをし、現在では海外はもちろん国内でも、二期会に所属し宮本亜門出演の『蝶々夫人』などに出演し、日本を代表とするテノール歌手として活躍の場を広げています。

リサイタルのスタート。会場の後方から登場し、生の美声を聴かせてくれました。

前半は、ピアノ演奏の金井信さんとともに自身の学生時代の経験を話しながら、『アヴェ・マリア』などの基本的な曲の中に、水戸黄門の替え歌や日本の四季の歌のメドレーなど、子供たちも知っていそうな歌を混ぜながら。

後半は衣装を変え、オペラの演目を披露。

最後には、鑑賞に来場していた安達中学校生と油井小学校6年生らと共に『安達中学校校歌』『翼をください』を歌いました。

花束贈呈後のアンコールでは『トゥーランドット』を歌ってくださいました。

スタンディングオベーションが起きるぐらい…鳥肌モノでした!

最後には、みんなで集合写真を。

リサイタルが開かれた安達文化ホールは、旧安達町の時代に、樋口さんがこけら落としを行った事もあり、今回、後輩たちの前で再度ステージに立てた事を大変喜んでいました。

樋口さんは、小さい頃から歌手になりたいと思いつつ、本格的に音楽を学び始めたのは大学からで、オペラに触れたのも大学からという、異色の音楽人。

そんなこともあり、「夢を叶えられる人は、努力して苦労した人の中の、ほんの一握り。やりたい事が見つかるのが早い人もいれば遅い人もいる。それでも夢を持ち、それに向かって努力してほしい」と話していました。

二本松観光大使としても、様々なところで二本松をアピールしていきたいと話していました。

県民ショーに出れるようにしますね!!とやる気満々でした。

鑑賞した子供たちからは、「初めてのオペラだったけど、分かりやすく話してくれたので良かった」「先輩にあんなに凄い人がいるなんて驚いた」「声が大きくて長く伸びて驚いた」との声があり、本物の芸術に触れられた事を喜んでいました。

これから何か興味があることを見つけ、頑張るきっかけになってくれるとうれしいですね。

 

※武田は、油井小の校長先生をされている小学校の時の担任の先生と、安達中の教頭をされている中学の時の音楽・英語の先生に会えてとてもうれしかったです(^O^)